ヴァーストゥ・シャーストラとは?

ヴァーストゥ・シャーストラを知っていますか?
日本ではあまり馴染みのない言葉ではないでしょうか。

 

ヴァーストゥ・シャーストラは、中国の風水の起源になっているとも言われている、古代インドで発祥した思想・学問です。
日本では馴染みはありませんが、アメリカなど世界各国で注目する思想で、世界大手企業などでも取りいれている思想だと言われています。

 

古代インドと言えば、ヨーガやアーユルヴェーダが知られています。
ヨーガは心身統一を目的とした修行として、アーユルヴェーダは、医学・健康法として、いずれも健康を司るものとして存在します。
ヴァーストゥ・シャーストラは、環境に着目した学問で、建築環境工学、都市工学、心理学、脳科学などにより、より快適で健康的な環境づくりを目的としています。
インドでは、一般的に住居や寺院の設立の際、立地、間取り、インテリアの配置を決めるときに用いられた伝統的な方法です。
日本では、『インド風水』という名称で知っている方もいるのではないでしょうか。

 

発祥は古く、紀元前2500年頃から栄えた現在のパキスタン領インダス文明最大級の都市遺跡モヘンジョダロや、カンボジアのアンコールワットなどの世界遺産も、ヴァーストゥ・シャーストラの原則に則っています。

 

ヴァーストゥ・シャーストラには5つの要素があります。
・地(ブーミ)
・水(ジャラ)
・火(アグニ)
・風(ヴァーユ)
・空 (アーカーシャ)

 

これら5つの要素で自然状態は保たれ、バランスが取れているという考えに基づいており、人工的なものがそのバランスを崩すと考えられています。
ですから、ヴァーストゥ・シャーストラでバランスを取る必要があり、そこに基づいて住居や寺院が建設されます。
(この考え方は古代インド思想であり、のちに仏教思想として東アジア一帯に広がり、五輪塔が供養塔や墓塔などに取り入れられている)